どーも!artist-wです!
一般の人がピアノで勘違いしがちでもあり、いまだに間違った教え方をしている所もある弾き方についてレッスンなり文献を読むなりして僕なりに研究した奏法について解説したいと思いました!
ピアノは指だけで弾くんじゃないの!?
確かに指先が鍵盤に触れて弾いているので、指だけで弾いているのだと一般的に勘違いしがちですが、実はこれ違うんですよね。
これだとバレーなら手首だけでスマッシュする、サッカーならつま先だけでシュートするものなんです。
本当は指先だけではなく身体全体を活かして弾かないといけないんですよ!ピアノは運動と同じで身体の末端だけで演奏するのはほぼ不可能に近いと言えますね!
そのためには可能な限り身体の構造なども理解をして練習の仕方などを考えていかないとなかなか上達がしずらくなってしまうということが起きてしまいます!
ピアノにおける身体の使い方
では、ピアノにおいて指を使わずに弾く演奏の仕方は大まかにどのようなものがあるのかと言えば、以下のようなものに分けられます!
- 指でしっかり支える(ただそこに置くだけ)
- 手首を使う
- 肘を使う
- 肩を使う
- 身体の中心の軸で支える
- 頭でコントロールをする
- 足腰で支える
指でしっかり支える(ただそこに置くだけ)
まず指の使い方ですが、基本的には関節は動かさないようにして、指先だけの触覚に集中するようにするのがおすすめです!後は手の第3関節を潰さないようにして弾くとより安定した支えが生まれやすくなります!
指などの関節をバタバタさせると、身体の意識を持っていくことが出来なくなり、強弱や音色の変化などをつけることが難しくなるばかりではなく、メカニカルな面でも滑らかな動きが不可能となってしまいます!
指だけで演奏できるのはキーボードなどの軽い鍵盤や、チェンバロなどの古いタイプのピアノなので、現代のピアノのような重い打鍵が必要な新しいタイプのピアノではほぼ弾くのは無理です!
手首を使う
続いてはショパンなどを弾くときには特に使う頻度が高い手首を使う演奏法です!主に回転させてたり、押したり引いたりしたときに、身体からのエネルギーをうまく流すなど滑らかに演奏するときに使用します!
時と場合によって回転させる方向は変わったりしますが、基本的に左右の手どちらも外側から内側に向かって回す動きをするのが自然な動きとなります!
音階や半音階など細かい音符がいっぱいあって、早い動きを行う時や美しく歌う旋律の曲などで柔らかく歌わせる時には特に使う頻度は高いと言えるでしょう!
肘や肩を使う
オクターブや和音など大きな音の塊があって分厚く、力強い演奏をするときには特に使う機会が多いのは肘や肩を使う演奏法です!指だけで演奏しようとすると指を痛める危険性があるので辞めましょう!
肘や肩も手首と同じように回転させてたり、押したり引いたりして弾くことも出来るため、より広がりのあるアルペジョ(分散和音)で早く動かしたり、オクターブや跳躍などの広い動きも安定しやすくなります!
使う際には先端を意識せずに身体のエネルギーを支えるようにして、より身体の中心に意識を持って行って弾くと広い動きが必要な演奏なども弾きやすくなります!
跳躍やオクターブ、和音などより広がりのある演奏をするときには積極的に使うようにして力強く安定した弾き方を目指しましょう!
身体の中心の軸で支える
これも見逃してしまいがちですが、実は腕や肩は身体の中心まで繋がっているのはあまり知られていないことなのではないでしょうか?
人間の骨格を見るとわかるのですが、本当は腕や肩は背中や胸の中心にまで関節がつながっていて、これらが連動することにより更に大きく自由に動かすことが出来る様に体は出来ています!
また姿勢に関しても無視しがちだとは思いますが実は重要で、頭と背骨、お尻のところまで1本の線が通ったような姿勢で弾くのがベストです!背骨の内側で支える意識を持つとより安定した姿勢が作りやすいです!
身体の末端で演奏するのではなく、より中心に近い所に意識を持ってきて、末端の力を脱力するように弾くと体が固まりにくくなり演奏しやすくなるでしょう!
頭でコントロールをする
頭の軸をしっかりと整えておくことも大事です。頭はやや後ろ側に傾けてから背筋とお尻の辺りをしっかり伸ばした状態で構えると綺麗な姿勢にしやすくなります!
背中で支える際にも背骨の後ろでは無く、前側(身体の内部になります)で支えるようにしましょう!
あとは重心移動をする時には、頭の方から移動させるのがコツです。動物も狩りをする時には頭から獲物に飛びかかっていくので、そのように重心を移動させた方が自然な動きが可能となります。
足腰で支える
最後にピアノは足腰でも支えないとよりダイナミックな演奏であったり、脱力をして演奏するのが難しくなってしまいます。なぜなら体の末端の方に意識が入ってしまうと余計な力が入るからです。
足の位置は演奏する位置に合わせて変えるようにしましょう!大きい音でも小さい音でも足腰の支えがないと強音で硬い音や鳴りきらない音になったり、弱音で抜けた音や芯の無い音になってしまいます。
足でグッと踏ん張ると同時に丹田(へその下のあたり)をグッと踏ん張るとより足腰の支えができるようになります!
ピアノの脱力について
よくピアノのレッスンを受けていて、脱力をするようにと先生から言われることは多いと思いますが、実は全部を脱力をして演奏するのは人体の構造上出来ないようになっています。
使用する体の部分に応じて、末端の方を使わないようにして力を抜いて、より中心に近い部分へと使う位置を変える必要があります!
例えば手首を使う時には肘を固める、肘を使う時には肩を固める、肩を使うときはウエストを固めるなど、より中心の部位に意識を向けてさらう必要があります。
より身体の中心に近い大きな部分に意識を向けて演奏をすることにより、身体の末端の部分の脱力が可能となってくるので、是非体の中心で弾く意識を持ちましょう!
ピアノは実は耳や脳でも弾いている!
体の構造だけではなく、耳や脳自体を使って演奏する意識も忘れてはいけません。演奏する際には鍵盤を触れる感覚を味わうように弾いたり、流れてくる音に耳を傾けて音に集中するように演奏しましょう!
また演奏する時のプロと初心者の違いがありますが、鍵盤を弾いた後にずっと余計な力が入るのが初心者で、弾いた後にすぐ力を抜けるのがプロの演奏法と言えます!
ピアノは弾いた瞬間しか音をコントロール出来ないので、その後の動作は余計な動作ということになります!むやみやたらに力で押さずに体の重さとスピードで弾くことがポイントです!
あとはピアノを弾くだけが練習なのではなく、楽譜に書いてある音を読むのも良い練習となります!ドならドと、レならレと口に出しながら練習すると指令が早くなり覚えも良くなるので試してみましょう!
まとめ
指が触れて音が出ているので指で演奏するものだと勘違いしてしまいがちですが、このように分析をしていくといかに身体や脳などを使って弾いているか分かっていただけましたでしょうか?
ブログではまだまだ伝えきれない所も多いですが、おおよその部分を抽出して押さえておけばいいのでは良いと思う所を書き出してみました!
少しでも演奏の役に立って頂けたのならありがたいと思います!よくよく工夫などもして1つの考えに捉われることなく、柔軟な姿勢で演奏に磨きをかけていってください!
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